chromebookにLinuxをUSBメモリ経由でデュアルブートしてAnacondaでpythonの開発環境を構築した
このまえ理系大学生がレポートをchromebook上で完結させられるのか、って言う記事を書いた。
3年間クロームブックで乗り切ったわけだけど、いざ研究室に配属されるとプログラミングって言う問題が出てくる。
僕の場合はpythonの勉強をする必要が出てきたんだけど、windowsもmacもなくchromebookしか手元になかったから急遽chromebookで開発環境を整える必要が出てきた。
今回はパソコン素人ながらうまくLinuxが入ったのでそのやり方をまとめてみる。
chromebook上でpython環境を整える方法
chrome osでは基本的に開発ソフト群は入らないから環境構築の手法としては
- cloud9 などのcloud経由でweb上で完結させる
- chromebrewをつかってchrome osのままpythonを入れる
- LinuxをデュアルブートしてLinux上に環境を構築する
とざっくり3パターンになるみたい。
一番手っ取り早いのは1のクラウドで解決する方法なんだけど、研究室で開発ソフトが指定されたのと、みんなと違うソフトでやり抜ける自身がなかったからこれはpass
ちなみに指定されたのはpythonが入ったanacondaっていうパッケージ。これは2でも3でもできる。ただ今後色々とソフトを使うことになることも想定するとchromebrewでは対応しきれないかと思ったのでLinuxを入れてしまおうとなった。
追記
ぶっちゃけpythonコードを動かすだけならgoogle colabをつかってweb上でやってしまったほうが楽だしGPUもつかえるし,おすすめ
Linuxってなんぞ
そもそもlinuxについて全然知らなかったのでざっくりまとめると
- windows、macと同じようにOS
- Linuxといっても色々な種類のOSが存在する(Ubuntu,mintなどなど)
- ちゃんと選べばWindowsとかと同じような操作が可能
ようはそんなに怖いものではなくて、無料で使えるOSぐらいの気軽なものみたい
で今回使ったのは情報が多そうなUbuntu
Ubuntuの中でもインターフェース(デスクトップ表示など)が選べるようで動作がかるらしいxfce4っていうインターフェースを使った。これのことをXubuntuって呼ぶみたい
Ubuntuとanacondaの容量
OSと大きなデータ解析ソフトを入れるわけだから結構な容量になるはず、ってわけで今回は外部のUSBメモリに入れることにした。今回は家に余っていた
これを使った。一応USB3.0対応なので最低限の速度はあるはず。
結果的に16GBのUSBのうち残り使えるのが3.8GBだけになったからこの選択は正解だったといえる。むしろもっとガンガン使うなら32GBぐらいを使ったほうが良かったと思う。
デュアルブートのやり方
これは先人たちがいいやり方をわかりやすく書いてあるからリンクを張っておくことにする。
Chromebook C720 に ubuntu をインストールしてみた - chrome blog
ただこのブログだとインターフェースがUnityっていうのを使っていて、chromebookによってはうまく動かなかったりちょっと重かったりするようなので
sudo sh -e ~/Downloads/crouton -r trusty -t unity,keyboard,audio,extension,chrome -p /media/removable/chromebook/crouton
のunityのところをxfce-desktopにしておく
sudo sh -e ~/Downloads/crouton -r trusty -t xfce-desktop,keyboard,audio,extension,chrome -p /media/removable/chromebook/crouton
その後のkeyboadとかaudioとかは使用する機能でtouchとか入れてやるとタッチスクリーンを使えるようになる。詳しくは↓
Crouton を使って ChromeBook に Xubuntu 環境を構築する - Corredor
であとは日本語化をすれば良くて
ChromebookにXubuntuをインストールする方法 | Chrome速報
ここの後半部分でできました。
python環境を構築する
最後にanacondaを入れていきます。実はここが一番つまづきましてネット上にあるいろんなサイトのやり方を試したんですが(たとえばpynev経由でのインストール)どうにもうまくいかない。
ちょっと諦めかけたときにanaconda公式のサイトの解説に沿ってやったらうまく行ってしまった笑
Installing on Linux | Anaconda: Documentation
英語っていう難点はありますけどgoogle日本語翻訳なりなんなり使って頑張って読もう
USB経由での使い心地
USBだからちょっと動作が遅くなるっていうのは覚悟していたんだけどchromeほどではないけど使えるレベルではあると思う。そこまで頻繁に使うものでもないし基本的にはchrome osのほうでできると考えると全然あり。
ただせっかくデュアルブートするならもっと読み込み速度の早くて容量の大きいUSBにすればよかったと後悔している
コスパで言えば
このあたりがちょうど良さそうだなって今更。
それと一回スリープになったり途中からUSBメモリを指してもうまくOS移行できなくて、基本的にChromebook起動時に指しておかないとうまく起動できないみたい。とにかくうまく行かなかったら再起動、これでなんとかなる。
まとめ
- USBはちょっといいのをつかうべし(最低でもUSB3.0規格のもの)
- chromebookの機能補完という意味ではやっておいてもいいと思う
- linuxは別に怖くない